WWDC2017 - ラインナップは様々
目次：オープニング/watchOS4/macOS High Sierra/iOS11
毎年開かれるAppleのイベント、WWDC（World Wide Developers Conference）、開発者たちが集うこのイベントでは、macOSやiOSなどのソフトウェア以外に、ハードウェアの発表も行われる。
そして、現地時間6月5日午前10時（日本時間で6月6日午前2時）に行われたWWDC2017。今回は様々なラインナップだったぞ。
ラインナップが多いだけに、1つの記事じゃものすごい文字数になるので、今回はソフトウェアのまとめだけだよ。
オープニング
始まって直ぐにあるのは、アップルデータサーバーの廊下。新任のエンジニアがデスクの上をデザインしていたとき、サーバーのコンセントを抜いたら、サーバーがダウンして、世界中のアプリが使えなくなってしまう内容。どんなのかは実際に見てね。
watchOS4
腕時計型デバイスの「Apple Watch」。そのデバイスに搭載されているOSが新しくなったぞ。
従来のOS（watchOS 3）に加え、いくつかの機能が実装された。
1.ジムとの同期
ジムにある機材と同期して、アクティビティ（活動）をWatchが記録する事ができるようになった。どんな機材が対象にあるのかは下の画像を見てもらえば分かるが、日本にこの機材は、多分ないよね。
2.Siri
音声サポートシステムアプリケーションのSiri。使っている人は少ないであろうこの機能、だがWatchを使うときには結構な頻度で使うことになるだろう。
そのSiriが先読みして、必要な情報を表示してくれるようになったぞ。「次の予定は何か？」を、直ぐに表示してくれて、その先の事まで、全部表示してくれるぞ。
3.時計盤
機能が充実しているとは言え、大本の用途は腕時計として使ったりするサブデバイスだ。もちろん、画面を見るときはワークアウト以外は時計でないと意味が無い。
そんな訳で、従来の時計盤のデザイン以外に、新たに追加されたのは、万華鏡の時計盤だ。皆一度は万華鏡を覗いてみた事はあるだろう。その万華鏡の美しさを時計盤として使用することができるぞ。（これはアナログ表示）
ほかにも、トイ･ストーリーの「ウッディ」、「バズ･ライトイヤー」、「ジェシー」の三人が登場する時計盤もあるぞ。（これはデジタル表示）
macOS High Sierra
現在のmacOSは「Sierra（Version 10.12)」というOSが使用されている。このOSに、新たな機能を追加し、シエラを超えるようなOSであることを象徴させるOS名として、「High Sierra」が今年の秋に登場予定だ。
公式サイトでは、いきなり赤と黄色のグラデーションがかかった綺麗なシエラネバダ山脈の写真が載ってるぞ。ちなみにOS10.9からコードネームが地名として採用されているよ。
1.ファイルシステム
書類、写真、Eメール、アプリケーションソフトウェア、等々。パソコン上に存在する大切な項目はすべてソフトウェア上で動作するデータだ。そのデータをファイルやフォルダに整理し、ワンクリックでアクセスできるようにするシステムソフトウェア、それを「ファイルシステム」という。
現在Macで使用しているファイルシステムは、Macが登場して間もないことに開発され、保ち、機能してきた。そして、今回のOSは、その機能を大きく進歩させるシステムがこのアップデートと同時に登場だ。
2.ビデオコーデック
現在使用されているビデオコーデックは「MPEG4-AVC」別名「H.264」だ。これはほとんどのテレビや動画投稿サイトなどで使用されている動画圧縮規格だ。
現在、4Kテレビが市場に出回るなど、4K映像の人気は高まってきている。それに応え、新たな規格、「H.265」別名「HEVC（High Efficiency Video Coding）」に対応したぞ。
現在4Kどころか、8Kが報道されるなど、新たな映像技術に人気が高まっている。それに合わせるように、新たなコーデック規格が発表され、H.264発表から実に10年ぶりと言われている。
圧縮効率が高くなり、H.264の約2倍の性能を有するとの発表で、今後、8K映像や、携帯デバイス向けの映像配信の利用も想定しているという。
そして、この規格は圧縮効率が良いため、H.264の圧縮コーデックファイルより、より小さいサイズで圧縮できるようになったぞ。
3.Metal2/VR
現在のコンピュータに内蔵されているCPU。そのCPUの中に、内蔵されているGPUは、徐々にパワフルになってきている。
そんなGPUが処理するグラフィックスは、通常のグラフィックスに加え、ゲームなどのグラフィックス処理も行っている。
WindowsではDirectXが使用されているが、Macの規格は違う。
MacではMetalと呼ばれるOpenGLが採用されている。このMetalは、登場してから、大きな進歩はされず、ナンバリングも1のままだった。しかし、今回、新たにMetal2の登場だ。
そんな新たなテクノロジーのおかげで、Macでは、新たにデベロッパがインタラクティブなバーチャルリアリティ（VR）体験を、Mac上で初めて開発できるようになったぞ。
他にも様々な機能が追加されたが、全部紹介すると文字数がえらいことになるので、macOSはここで区切りを付ける。気になる人は公式サイトを調べてね。
iOS11
iPadやiPhoneに搭載されているOSであるiOS。現在はiOS10で、また新たにiOS11の登場だ。
1.ファイルアプリケーション
iOS10には、iCloudに保存したファイルにアクセスできる「iCloud Drive」というアプリケーションがあるが、それはiCloud内のみ。iPadやiPhoneでも、ストレージ内にある大切なものはデータだ。それを一括にまとめ、即座にアクセスしたいのが本音だ。
iOS11では、iPadにのみ、ファイルアプリケーションと呼ばれる、すべてのファイルを一括に管理、アクセスできるアプリケーションが追加されたぞ。
2.Dock
iPadやiPhoneには、Dockと呼ばれる、一番下によく使うアプリを別途入れておき、ホーム画面を左右にスワイプしても、Dock内のアプリケーションは常に表示されるので、いちいちスワイプしてホーム内を探さなくて良い機能を果たしている。
ただし、Dockには最大でiPadは6個、iPhoneは4つまでしか追加できない。今回新しくなったDockでは、何個まで入れられるのか、そこは定かではないが、多く入れられるようになるのは期待できそうだ。
今現在、iPadやiPhoneで使用しているアプリケーションは、すべてApp Storeからインストールされたものだ。そのApp Storeが、今回、大きく進化したぞ。
App Storeができてから9年が経つ今、デザインを一から作り直したそうだ。新たにゲーム専用のタブも追加し、即座にゲームに移動できるようになったぞ。
他にも、アプリのニュースをまとめたTodayタブも追加され、見つけやすさを追求したデザインとなったぞ。
4.コントロールセンター
画面の明るさも、音声調節も、Wi-Fi、機内モードのオン/オフも、すべてコントロールセンターを介して行っていた人が大半だろう。
iOS11で、コントロールセンターのデザインも一新され、拡張性も、カスタマイズ性も大きく進歩したぞ。
5．対応デバイス
さて、今回の対応デバイスは、前回とあんまり変わらず、使っているデバイスならば問題ないだろう。問題なのは、ストレージだな。ストレージ容量が足らなくなって、アップデートできないって事にならないように、最低1GBは常に空けておくようにしておこう。
この記事ではソフトウェアだけだったけど、次の記事はハードウェアをまとめていくぞ。
この記事だけでも分かるように、とにかく多すぎて文字数がヤバい。もしすべて書いたら、6000文字は超えていただろうね。6000もあったら、みんな読まないでしょ。なので、今回はここまで。ハードウェアでは、どんなものがあるのかな？
